高倉陽子(松雪泰子)は、県議会議員の夫・正紀(沢村一樹)の妻として、そして5才の息子・裕太(西本晴紀)の母として平穏な日々を送っていた。そんな彼女が描いた絵本『青空りぼん』が、テレビ局主催の絵本大賞新人賞を受賞。周囲は一気に騒がしくなる。世間の注目を利用し、半年前に浮上した正紀の不正献金疑惑を払拭するため、正紀の母・弘子(白川由美)や後援会長の後藤良隆(岸部一徳)らが躍起になって陽子を表に出そうとしたからだ。そもそも、コンクールへの応募も後藤が勝手にしたこと。絵本の出版を祝う盛大なパーティーにも、陽子は気が進まなかった。だが、親友の相田晴美(りょう)が陽子の背中を後押しする。
実はこの晴美こそが、『青空りぼん』の主人公だった。幼いころ親に捨てられたという同じ境遇を持つ陽子と晴美は、ふたりが出会って以来ずっと、晴美の母親が娘を思う気持ちを託して結んでいったという青いリボンの思い出を、大切に共有してきた。「陽子が幸せになることは、私が幸せになることでもある」。晴美の話を横取りしたという思いを拭えないでいる陽子を、晴美はやさしく励ます。
そんなふたりの様子を、物陰からじっと見つめる目があった。だが、謎の女性(いしだあゆみ)が送る異質な視線に、ふたりは気づかない……。
それから数日後、正紀は国際会議に出発。陽子は晴美の励ましを受け、正紀の政治活動の一助になればと後藤らの要求に応じ絵本へのサインを快く引き受けていた。ところがその矢先、裕太が誘拐事件に巻き込まれる。脅迫状には「息子を無事返して欲しければ、世間に真実を公開しろ」との文字が。だが、陽子には犯人が何を求めているのか分からない。あくまで政治活動を優先させたい後藤は、警察や正紀とは一切コンタクトを取るなと陽子を制止。成す術なく、晴美に助けを求めた陽子は……。
犯人が求める真実の公開とは一体……!?
松雪泰子 りょう 沢村一樹 東幹久 田畑智子 谷村美月 市川由衣 芦名星 名倉潤
岸部一徳 白川由美 西村雅彦 野際陽子 いしだあゆみ